コロナの前には個人旅行で自由な旅のスタイルが人気でしたが、withコロナの時代には旅行会社の力やサポートはとても頼りがいがあるものです。
この記事では、現役旅行会社勤務の筆者が、コロナの時代に心強い!ぜひとも利用したいおすすめの「旅行会社」をご紹介します。
コロナの時代でも旅をあきらめることなく、感染リスクを減らしながら旅行を楽しみましょう!
お急ぎの方はもくじからどうぞ♪
コロナ対策バッチリ!旅行会社のサポート
まずはwithコロナの旅行に気を付けたいポイント、また旅行会社から得られる具体的なサポートとはどういったことがあるかを、簡単に解説します。
コロナの影響による状況の変化
withコロナの旅行で特に気を付けなくてはいけないことのひとつが、継続的に情報の更新が必要になる点>です。一旦予約が完了してしまうと満足してしまい、「予約から渡航までの変化」が一番の落とし穴になるケースがあります。
状況は絶えず変化しており、その間に「旅行先の感染拡大状況」や「日本の出入国条件」が変わっていたなど、取り返しのつかないことにならないよう注意が必要です。
旅行会社での手配であれば、重大な変更事項が発生した場合には必ず通知があります。小さな変更点であれば旅行会社が自動的に対応してくれるというケースもあるでしょう。見落としが無いという意味でとても安心です。
外国語への対策(海外旅行)
また現地情報を集める際、言語の問題で「正しい理解」が出来ないというリスクも少なからずあると思います。特に出入国に関する情報や、感染症に関する情報については、「発行元の信頼性が高いもの」、つまり一般のブログや個人サイトではなく、政府、自治体、観光局などが公式に提示しているものをベースにするのが原則です。
ただこれらのサイトは、英語表示はあっても日本語の公式表示はほとんど無いというのが現状です。このため自動翻訳か、任意での翻訳が頼りになりますが、言語や内容によって非常に分かりにくいということも。
理解に誤りがあっては、いざという時に大きな問題に発展しかねません。言語の理解に対しては細心の注意が必要です。旅行会社の発行する情報であれば、その点についてもフォローを得られますので、安心ですね。
現地でのコロナ感染対策
旅行会社経由での旅行でない場合、現地での感染情報、ホテルやレストランでの利用状況、公共施設、ショッピングや散策での留意点、万一の感染時のフローなどは、自分自身で情報を調べていく必要があります。海外はもちろん、国内の離島なども要注意です。
しかもWeb上で見られる情報には時差やバラツキがあり、どれが最新で正しい情報かということは非常に見分けづらいものです。記事の「更新日」は新しくとも、よくよく読むと内容はコロナ以前のもの…過去の情報ではまったく役に立たない、というケースが少なからず起こります。
その点旅行会社であれば各自治体、政府観光局、大使館、航空会社、JATA(日本旅行業協会)などの発行する、極めて信頼性の高い情報を得ることができます。
コロナに感染・発症した時のサポート対応
また旅行先で万一コロナに感染・発症してしまった場合、無症状・軽症であればまだ自身での対処が可能かもしれませんが、もし高熱や肺炎症状などが出てきた場合、対応するのはより困難です。
個人で旅行の場合は、医療面だけでなく、フライトの延期、ホテルの延泊、食事のデリバリー、予定のキャンセルまで、すべてを個人で行う必要があります。日本語であっても手間がかかる手続きですが、特に海外で体調不良の中、サポートなしに対応できるかを出発前に検証しましょう。
不安な点がある場合は、やはり旅行会社や保険会社への加入がおすすめですし、このことが旅行会社を使う最大のメリットでもあります。尚、旅行中にコロナに感染・発症した場合のフローについては以下でも詳しく解説していますので、気になる方は参考になさって下さいね。
旅行会社と保険会社の連携
旅行会社だけでなく保険会社もまた、コロナに感染・発症したために生じた変更などに対応してくれます。旅行会社は「旅程相談」、保険会社は「補償」という面で特化していますので、基本的な役割は異なります。両方からのサポートは大変心強いもので、旅行会社自身も保険加入をおすすめしています。
というのも、旅行会社は、コロナ感染による旅程変更によって生じたプラスの代金は、負担してはくれません。フライト、ホテル、その後の旅程キャンセルの手続きなど代行してくれる(旅行契約により異なる)一方で、必要な変更料は請求されますので、旅行者は支払わなくてはなりません。
保険会社は、内容によっては代行が難しい場合もありますが、延泊で生じたフライト、ホテルの差額分を補償してくれますので、金銭面で心強い存在です。旅行会社と保険会社は、連携させておくことでよりサポートが充実するケースもあります。
保険会社の詳細については以下もご参照ください。
それではwithコロナの旅行に心強い、おすすめ旅行会社をご紹介します!
【国内旅行】 近畿日本ツーリスト×コロナお守りパック
国内旅行におすすめ旅行会社!近畿日本ツーリスト
「近ツー」こと、近畿日本ツーリスト、大手旅行会社ですね!ただ、ここでおすすめする最大の理由は、「大手だから」ではありません。
新型コロナウイルスのパンデミックにより、多くの旅行会社が打撃を受け、体制も整わず、悲観的になっていた状況の2020年。近畿日本ツーリストは、この段階からすでに旅行商品とセットで加入する、「コロナに特化した保険商品」を発表しています。
昨今、個人旅行の波に押され、団体ツアーを得意としていた近ツーさんには向かい風の状況かという印象を持っていました。ですがこの保険プランを見た時には、「さすが老舗」…となかば感動した思いがありました。
「保険という形で、いち早く顧客の不安に応える」ということは、小さな旅行会社には中々実現できることではありません。しかも当初は保険会社自身も慎重な状況です。近畿日本ツ―リストのように、国内旅行に実績や信用があり、大手で、切り替えの早い体制がなければ、実現出来なかったことのように思えます。
加入に諸条件がありますので要確認ではありますし、一方で、必ず加入しなければならないというものでもありません。ただ、こうした姿勢の会社にはやはり安心感がありますよ!どんな旅にも適したフォローが期待できるおすすめの旅行会社です。
【コロナお守りパック】
● 国内旅行に安心の保険パッケージ!
● 新型コロナウイルス感染症一時金特約は3万円
● 旅行終了後も14日以内なら対象!
● メディカルアシストで万一の相談も可能
前述の通り、近畿日本ツーリストの国内旅行ツアーでは、「コロナお守りパック」というコロナに特化した保険パッケージを販売していますので、これについて解説します。
この保険パッケージは「国内旅行傷害保険」+「コロナ一時金特約」+「メディカルアシスト」が組み合わされたもので、加入条件は近畿日本ツーリストの国内ツアー(募集型企画旅行)に申し込むことです。引受保険会社は東京海上日動になりますが、東京海上日動で直接売り出してはおらず、特定の旅行会社向けという形です。
「コロナ一時金特約」
旅行中に新型コロナウイルスに罹患、発病した場合に一時金を支払うというもの。契約の旅行者は、旅行中だけでなく旅行終了後14日以内の発病まで対象になります(旅行中の発症なら同行者も対象)。一時金は3万円で、状況によっては完全にカバーしきれない可能性もありますが、国内旅行であれば十分役立つ金額です。
「国内旅行傷害保険」
旅行中の偶然な事故でケガを負った場合、所定の保険金を支払うというもの。死亡・後遺障害保険が100万円です。金額は一見少ないようですが、各々契約の傷害保険・生命保険などに加入しているケースも多いので、国内旅行ではこのような設定になっていると考えられます。
「メディカルアシスト」
救急専門医常駐の相談窓口が、傷病時の対処方法をアドバイスしています。365日24時間稼働していますので、万一の時にも安心して相談が可能です。
「国内旅行」でこうして補償を整えてきたというのは、すごいことだと思います。近畿日本ツーリストの生き残るための戦略と同時に、顧客への誠意にも感じられます。より安心な旅行には加入をおすすめします!
【海外旅行】 JTB×ルックJTB安心パック
海外旅行におすすめ旅行会社!JTB
JTBは日本最大手の旅行会社です。コロナ禍に過去最大の赤字となり、大規模なリストラを実行、現在でも多くの社員が出向中という状況です。加えて店舗の縮小や事業改革を経て、ようやく2022年には黒字に転じる見通しに!同業界の末端にいる筆者でさえ、業界トップの黒字はやはり嬉しく思います。
そんなJTBですが、海外旅行におけるコロナ対策は、とても頻繁に更新されています。保険商品もありますし、とにかく内容が手厚いですので、リピーターはもちろん、これまで個人旅行だったけれどアフターコロナの最初には慎重に…という方にもやはりおすすめの旅行会社です。
もともとJTB は格安旅行ではなく、ワンランク上の特別感があり、リピーターの多い会社。コロナにおいてもその期待を裏切らない企画力、サポート力と感じます!久々の海外旅行、高齢のご家族、お子様連れ…、どんなケースにも安心の旅行会社です。
【ルックJTB安心パック】
● 海外旅行に安心の保険パッケージ!
● 新型コロナウイルス感染症一時金特約は3万円
● 旅行終了後も7日以内なら対象
● キャンセルサポートが付帯!
● 緊急電話サービスなどその他のサービスも充実
JTBの海外旅行ツアーでは、「ルックJTB安心パック」というコロナに特化した保険パッケージを販売していますので、これについて解説します。
この保険は「コロナお見舞金制度」+「キャンセルサポート」+「JTB緊急電話サービス」など含む複数のサポートがパッケージになったもので、「ルックJTB」、「ルックJTBMySTYLE」、「ユナイテッドホリディ」の海外ツアーで旅行を申し込んだ旅行者が対象です。ただこのパッケージには、「海外旅行傷害保険」は含まれていない点に注意。海外旅行傷害保険に別途追加する仕組みです。
「コロナお見舞金制度」
旅行中に新型コロナウイルスに罹患、発病した場合に一お見舞金3万円を支払うというもの。契約の旅行者は、旅行中だけでなく旅行終了後7日以内の発病まで対象になります。金額としてはすべてを補償するものではないので、海外旅行傷害保険に別途加入しましょう。
「キャンセルサポート」
「キャンセル保険」とも呼ばれ、旅行前のトラブルにより旅行がキャンセルになった際、発生したキャンセル料を補償する保険。Withコロナの旅行に安心な保険であるばかりか、自身や家族の急な不幸、病気、仕事、などで生じたキャンセルも補償対象内のため、より心強い存在です。特に体調を崩しやすいお子さんがいる場合も助かりますね。
「JTB緊急電話サービス」
海外での突然の病気やケガ、犯罪などトラブル時に24時間日本語対応の強い味方です。またフライトの乗り継ぎに困ったときの「乗継サポート」や、現地のホテルやレストランなどおすすめ情報を提供してくれる「海外アシスタンスサービス」など、特色のあるサポートが充実しています。
JTBを利用して海外旅行へ行かれる場合、「ルックJTB安心パック」の加入は非常におすすめです。特に「キャンセルサポート」が一体になっている保険は珍しく、状況が変わりやすいwithコロナの旅には大変安心感がありますよ!
【海外旅行・国内旅行】HIS×キャンセルサポート
海外旅行も国内旅行も得意の旅行会社!HIS
HISもまたコロナ禍で大打撃を受けた大手旅行会社です。ただそんな中でもHISは業界全体がビックリ仰天するようなユニークな新事業を次々と展開し、「ピンチはチャンス」という姿勢がとても印象的でした。
というのも、その事業が「ホテル事業」「テーマパーク事業」と、ここまでなら分かります。しかしこれに加えて、「農業」、「ロボット事業」、果ては「飲食業」で蕎麦屋を展開すると聞いた時には、本当に耳を疑いました。HIS内部で一体何が起きているのでしょう…なんだか先行きが楽しみになってきました!
同じ旅行会社でも、混乱の最中、進む道が大きく違ったことは興味深いことでした。HISは昔こそ薄利多売の代表格でしたが、現在は業界の中でもとにかく前向きな姿勢とパワーを感じる存在です。コロナにも、円安にも負けない。お得に、そして自由な旅を実現したい。そうした気持ちを忘れたくない人におすすめの旅行会社です!
【HISキャンセルサポート】
● 保険料はワンコインから!
● キャンセル料を補償するシンプルなキャンセル保険
● コロナの通院・入院・死亡によるキャンセルを補償!
● コロナ「緊急事態宣言」「外国の出入国規制」は対象外
そんなHISのコロナ対策は、至ってシンプル。必要な人だけが必要な時にさっと加入できる、そして十分ユースフル。そうしたスタンスに基づく保険「HISキャンセルサポート」の用意があります。これはいわゆる「キャンセル保険」で、JTBの解説でも触れた通り旅行がキャンセルになった際に発生したキャンセル料を補償する保険です。国内旅行・海外旅行それぞれに設定があり、人気を集めています。
ただコロナに関しては「緊急事態宣言」「外国の出入国規制」など、キャンセルの原因によって補償対象外という場合もあり注意が必要。ですが、コロナによる通院・入院などは対象になりますし、急な出張、家族の病気、イベントの中止、交通機関の遅延など様々な理由によるキャンセルが対象になっている点は心強いものです。
「国内旅行キャンセルサポート」
なんと保険料500円。キャンセル料の70%、最大5万円を限度に補償。
「海外旅行キャンセルサポート」
保険料1000円、2000円、3000円から選べます。その保険料に応じて、10万、20万、30万の保険金額を限度に、キャンセル料の70%を補償。
プランもこれだけ。本当にわかりやすく、潔い!ワンコインで不安に応えてくれる優良な保険と言えます。
【海外旅行・国内旅行】西遊旅行×サステナブル
海外・国内の秘境へ!西遊旅行
最後に紹介しますのは、視点を変えたコロナ対策におすすめする、西遊旅行です。旅行会社に勤務する筆者が他社さんを推すのも少し変な感じですが、西遊旅行はとにかくマニアック!ツアー日程を見ているだけでも大変面白く、長く勤務している筆者でも聞いたことすらない地名ばかりが並んでいて刺激的…個人的にとても好きな会社です。
この旅行会社に関しては、知識や経験は大手以上。各エリアのプロ集団、専門家に近いような方も在籍されているように思えます。つまりエリアに特化するタイプの旅行会社、というわけです。
そんな西遊旅行、どんなエリアを得意とするかと言いますと、山岳です。西遊の名前の通り、中国やチベット、ヒマラヤ。その登山やトレッキング、またバードウォッチング、野生動物。世界中の大自然や秘境を専門としています。
ちなみに社内メルマガを通称「きんと雲」と呼んでいるのもユーモアがあってかわいいです。どこへでも連れて行ってくれる、そんなワクワク感をイメージさせてくれますね!
【エコツーリズム×プロ集団の旅行会社】
こうしたプロのもとで、大自然の中に身を置くことは、withコロナにはおすすめしたい旅行スタイルです。喧騒=リスクから離れ、秘境を楽しむ。これは感染症予防そのものでもあります。
また近年では「エコツアー」「自然遺産」「サステナブルツーリズム」への注目・関心が高く、社会全体の向いている方向ともマッチします。実際、驚くべきことに、西遊旅行で出しているツアーは満席になっているものが少なくありません。まさに「時代に合った旅」でもあり、今後はますます注目されていくことが予想されますよ。
また、ちょっとマイナーな国やエリアに行きたい。旅=冒険の要素もほしい。人と違う旅をしたい。そんな時にも、特定のエリアに強い、専門店のような旅行会社を選択するのは面白いものです。筆者の勤務先もそうしたタイプですが、なによりその旅行先が好き、という人が集まっていますし、大手とは違う細やかさがあると思います!
まとめ 海外旅行・国内旅行に旅行会社利用がおすすめ
いかがでしたでしょうか。
これからの旅行は、いざという時サポートなしでは厳しい状況に陥ってしまう可能性を否定できません。withコロナ時代の【新しい旅】に、より安心・安全を求める場合、旅行会社はぜひとも力を借りたい存在。またご紹介のように、旅行会社とあわせて保険のサポートを得ることで、より一層、安心で快適な旅を実現可能です。
旅行会社自身も、顧客の不安に応えるべくサポートデスクの強化に力を注いでいますし、安価な「団体・グループツアー」だけではなく、ファミリーや友人同士などに向けた「少人数・個人向けツアー」、専用車など利用し内容の充実した「VIP待遇ツアー」など、より「自由な旅」が実現できるよう、バリエーションを増やしています。
いろいろなサポートに頼りながら、少しでも安全安心に、そして楽しくwithコロナ時代の旅を楽しみましょう!
以上、参考になれば幸いです。
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