旅のジブリ

「紅の豚」ジーナのホテル・アドリアーノにそっくり!モデルはモンテネグロに?

紅の豚「ホテル・アドリアーノ」

ジブリ「紅の豚」というと、クロアチアのドブロヴニクがそのモデル候補として有名です。が、今回この記事では、街ではなく「海に浮かぶ小さな島」、ジーナのホテル・アドリアーノにそっくりなスポットをご紹介!

ちなみにジブリ大好き陰キャインドア系バックパッカーだった筆者は、縁あって3回ほどドブロヴニクに行ったことがあります。

鮮やかな海のブルーにオレンジ色の屋根のコントラストがとても美しく、アドリア海の町々は本当に素敵なところが多いんです。

「紅の豚」やジブリ好きの聖地巡礼先としてだけではなく、ロマンティックな情景の楽しめるスポットとしても注目されていますよ!

この記事では、ジブリ「紅の豚」との関連だけではなく、観光地としての魅力や行き方などもご紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。

ジーナの「ホテル・アドリアーノ」の場所はどこ?!

紅の豚の公式モデルは「アドリア海沿岸」

紅の豚「ポルコ・ロッソ」とアドリア海

実はジブリの公式サイトでは、「紅の豚」のモデルがアドリア海沿岸であることはハッキリと明記されています。

また「紅の豚」の作中でも以下のようなセリフが出てきますね。…かっこよすぎか。

ポルコ 「”さらばアドリア海の自由と放埒の日々よ”ってわけだ」
おじさん 「それ、バイロンかい?」
ポルコ 「いや、俺だよ。またな」

これがキーワードになって、地理的にアドリア海に面するクロアチアのドブロヴニクがまず「紅の豚」のモデル候補に浮かび上がって来たのだろうなと思います。

紅の豚の中にもモデルはいくつかある

紅の豚のモデル・ドブロヴニク

そんな「紅の豚」ですがドブロヴニクの他にもモデルはいくつかあり、フィオの働くピッコロ社はイタリアのミラノが舞台とされています。こんなセリフもありますね。かっこよすぎか(2回目)。

ポルコ 「悪いが俺は休暇だ。
まっ白なシーツ…。
美しい女達…。
ミラノまでもってくれよ、エンジンちゃん

またアドリア海の崖に面した美しいポルコの秘密のアジトは、ギリシャのザキントスがモデル候補として取り上げられています。

ジーナのホテル・アドリアーノのモデルは?

ジーナのホテル・アドリアーノ

ではジーナのホテル・アドリアーノのモデルはどこかというと、やっぱり候補がいくつかあります。

たとえばクロアチアの「フヴァル」には「ホテル・アドリアーナ」というアドリア海に面したホテルがあり、まさに「紅の豚」のホテル・アドリアーノを連想します。名称からすると非常に気になる存在!

そして筆者は実際にそのホテルを覗きに行ったわけですが、やはりホテル・アドリアーノのような孤島というわけにはいかず、ビジュアルの面でいうと他のモデル地がありそうに感じました。

「ホテル・アドリアーノ」はモンテネグロの「セント・ジョージ島」!?

モンテネグロ・ペラストにある「セント・ジョージ島」

モンテネグロ・セント・ジョージ

そんな筆者が「紅の豚」ホテル・アドリアーノのモデル候補として推したいのは、国はモンテネグロ、ペラストという小さな町にある「セント・ジョージ(聖ジョージ)島」です。

現地名では「Sveti Đorđe(スヴェティ・ジョルジェ)」と呼ばれ、写真の通り、小さな島にマダム・ジーナの「プライベートな庭」のような区画もあり、今にもポルコの飛行艇が現れそう…!!

「紅の豚」やジブリファンはもちろんのこと、そのファンタジーのような景色は訪れた人の胸を弾ませてくれること間違いなしです!

ちなみに波がなく、まるで湖のような風景ですが、非常に入り組んだ湾(コトル湾)になっており、海の一部です。

「セント・ジョージ・ベネディクト修道院」とは

聖ジョージ・ベネディクト修道院

ですがこのホテル・アドリアーノそっくりの「セント・ジョージ島」、残念ながら観光客の上陸はできません!

赤い屋根の建物は、「セント・ジョージ・ベネディクト修道院」として現在でも活動している修道院のため、部外者の立ち入りが禁止されています。

島自体は人工物ではなく天然の島で、修道院は古く12世紀に建てられたもの。

残念極まりないですが、コトル湾では手軽なボートツアーに参加可能なため、船からの見学がおすすめです!

対岸のペラストも素敵!

セント・ジョージ島とペラスト

また「セント・ジョージ島」に面する基点の町ペラストもとても素敵。

ドブロヴニクのような規模はありませんが、オレンジ屋根の家々と教会の塔が印象的で、海の青さと相まって本当に可愛らしい町なんです。

「セント・ジョージ島」に訪れた際には、ぜひとも合わせて立ち寄りたいエリアです。きっと「紅の豚」の舞台、アドリア海の風景をより満喫できると思います!

「紅の豚」の世界!セント・ジョージ島への行き方

実際のところ、モンテネグロというとあまり聞きなれない国名かと思いますが、実はクロアチアのお隣の国!

クロアチア同様「紅の豚」のモデルであるアドリア海に面し、小さな国ですが風光明媚な自然風景に富んでいます。ここではそんなモンテネグロへの行き方をご紹介。

日本からモンテネグロへの行き方

アドリア海・モンテネグロへの行き方

ホテル・アドリアーノのモデル候補「セント・ジョージ島」への行き方として選択肢は2つあり、ひとつは日本からモンテネグロの首都ポドゴリッツァまで飛ぶ方法、もうひとつはクロアチアのドブロヴニクまで飛ぶ方法です。

現状最も早いフライトはトルコ「ターキッシュエアラインズ」を利用すること。ポドゴリッツァへもドブロヴニクへも就航があり、オープンジョーも可能。日本からイスタンブールまで11~12時間、イスタンブールから各地2時間程度です。

首都ポドゴリッツァからアドリア海ペラストへ

紅の豚・アドリア海の飛行艇

モンテネグロはあまり公共機関が優れてはおらず、バス等が全土を網羅しているとは言い難いです。ポドゴリッツァからペラストへの行き方としては、タクシー利用がすすめです。

タクシーを使う場合は1時間半程度でアクセス可能(70ユーロ~)。国自体が小さいので、移動の負担が少ないことはメリットです。

ちなみに仮に公共機関を使う場合は乗り換えなど含め5時間以上かかる(1人約20ユーロ)こともあり、不便です。

ドブロヴニクからのアクセス

ジブリ「紅の豚」フィオ

ペラストや「セント・ジョージ島」は位置からいうと、ポドゴリッツァとドブロヴニクの間にあり、両都市からの距離も実はほとんど変わりません。よってドブロヴニクからも単純な移動時間は1時間半ほどでアクセス可能。

ただし間には国境がある点に注意が必要です。特に夏季は観光客でごった返し、国境超えに1時間以上かかることも多いので、移動時間に+1~2時間(片道あたり)は必要と考えていた方が無難。

尚、この混雑は、ドブロヴニクの観光客が「日帰りツアー」等でモンテネグロを訪れるため発生しています。それが十分実現可能な距離感、気軽に訪れることができる国、という点では喜ばしいですが、日帰りは正直もったいないなと思います。

せっかくですから「紅の豚」の舞台アドリア海をゆっくりと聖地巡りしてみたいものですね!

ジーナの「ホテル・アドリアーノ」その他のモデル

「紅の豚」ジーナのホテル・アドリアーノのモデルとして、「セント・ジョージ島」以外の候補もご紹介します!

クロアチア「ヴィソヴァツ」と「セント・メアリー」

クロアチア・アドリアーノ「ヴィソヴァツ島」

モンテネグロの「セント・ジョージ島」と並んでホテル・アドリアーノのモデル候補になるのが、クロアチアの「ヴィソヴァツ」と、「セント・メアリー」の島々です。

「ヴィソヴァツ島」はドブロヴニクより北に3時間、スプリットの近くに位置します。こちらもホテル・アドリアーノの雰囲気が満載で、「紅の豚」の世界を感じるスポット。フランシスコ会の修道院で、規模もちょうど良い感じですが、ここは湖ということです。

「セント・メアリー島」は比較的大きなムリェト島に位置。夏季であればドブロヴニクからフェリーがあります。「セント・ジョージ島」と同様、ベネディクト会の修道院が建てられた小島。

こちらもホテル・アドリアーノに似ていて、とても素敵。船着き場からジーナが出発するシーンが連想されますよ!ただちょっと規模が大きく、修道院以外にレストランなどの建物もあります。お庭も庭園というよりは公園のような雰囲気。

2つの島は上陸も出来ますので、外観だけでなく散策も楽しめる点が魅力的です!ホテル・アドリアーノのモデルとしてももちろん、「紅の豚」の各所に出てくるアドリア海の小島の雰囲気を堪能できます。

スロヴェニア「ブレッド湖」

スロヴェニア・アドリアーノ「ブレッド湖」

もうひとつ、小島で連想するのがスロヴェニアのブレッド湖です。

「紅の豚」の中で、アドリア海(クロアチア)とミラノ(イタリア)についてポルコは口にしますが、このクロアチアとイタリアを陸路で移動する場合、その間にあるのがスロヴェニアです。

陸路ではスロヴェニアを通過しないと行き来はできませんし、宮崎駿先生が視察したとしたら、ここも行きそう…なんて思ってしまいます!

位置としてはアドリア海から離れた湖で、規模も「セント・メアリー島」くらいかそれ以上ありますが、ホテル・アドリアーノのインスピレーションを受ける材料としては十分な魅力です。幻想的な雰囲気はジブリ好きにもたまらないスポット。

小舟で上陸もでき、教会では「願いが叶う」とされる鐘もありますよ!個人的にも好きなスポットです。

モンテネグロ「スヴェティ・ステファン」

ホテルアドリアーノのモデル「スヴェティ・ステファン」

また、「セント・ジョージ島」のあるモンテネグロには、ジーナのホテル・アドリアーノのように、「ホテルが貸切る島」の存在があります。

その名も「スヴェティ・ステファン」、世界有数のリゾート「アマン」が所持しています。超高級で、宿泊は1泊数十万、価格はもはや時価というもの。

このアマンのプライベートアイランドとなるため、部外者の立ち入りは禁じられています。

ホテル・アドリアーノよりもずっと規模は大きく、陸から橋でつながれていますが、アドリア海の小島で優雅に過ごせるホテルとして富裕層・VIPに人気があります。

「紅の豚」のように、きっと夜な夜なジーナの催すような歌のショーが行われるのでは…なんて想像してしまいます!

おまけ モンテネグロの観光と世界遺産

ここまで「紅の豚」ホテル・アドリアーノのモデルをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか!

筆者にとってアドリア海の魅力がつまったモンテネグロは、大好きな国のひとつ。意外なほどモンテネグロという国に見どころが多いことも伝わっていたら嬉しいです。

以下、おまけとして、そんなモンテネグロの観光地と世界遺産をご紹介します。

アドリア海の一大リゾート「ブドヴァ」

モンテネグロのブドヴァ

モンテネグロのブドヴァというと、アドリア海のリゾート地として人気があり、ご紹介したアマンの「スヴェティ・ステファン」もブドヴァ県に位置しています。

このブドヴァの海岸で、アドリア海に面して突き出た小さな区画にあるのがブドヴァ旧市街。ドブロヴニクやスプリットを小さくしたような趣で、中世のような雰囲気を今に残します。

その風景はどのシーンを切り取ってもフォトジェニック!美しいアドリア海を楽しめる一方で、時間をかけずに見ることができるため、気軽な散策におすすめ。

2つの世界遺産が重なる「コトル」

アドリア海の世界遺産コトル

モンテネグロの世界遺産として、もっとも知名度が高い「コトル」。ご紹介のペラストと「セント・ジョージ島」からほど近く、コトル湾の最奥に面した古都。

ドブロヴニクからコトルへ行こうとするとペラストを通るので、幹線道路の高台から「セント・ジョージ島」を見下ろすことができます。

上から見た小さな島は、まるでホテル・アドリアーノにいるジーナを見下ろすポルコの飛行艇の視点!「紅の豚」の世界観を体験できますよ。

またコトルはドブロヴニクやブドヴァとは違い、開けた海洋に面するのではく、岩山を背に狭い土地を活用した天然の要塞といった趣です。旧市街へのゲートをくぐると、そこは中世!本当にファンタジーの世界です。

加えてコトルは国をまたいだ世界遺産「16~17世紀ヴェネツィア共和国の軍事防衛施設群:スタート・ダ・テッラ-西部スタート・ダ・マーレ」として、二重に世界遺産登録されています。

自然遺産「ドゥルミトル国立公園」と断崖の「オストログ修道院」

モンテネグロ「オストログ修道院」

モンテネグロには自然遺産もあり、北部の山々が「ドゥルミトル国立公園」として指定されています。アドリア海に面する一方で、北部はバルカン半島の深い山々を有するため、小さいながら変化に富んだ景観を楽しめる国です。

また中央には、モンテネグロの巡礼地とも言える「オストログ修道院」があり、断崖絶壁にくり抜かれた修道院の迫力は目を見張るものがありますよ!

まとめ 「紅の豚」ファンも旅好きも感動のアドリア海

アドリア海は「紅の豚」の世界そのもの

ジブリ「紅の豚」

アドリア海には、日本の日常では決して見ることのできない美しい景色が広がり、その姿は「紅の豚」の世界そのもの。

フィオは「紅の豚」作中でこんなことを言いますが、訪れてみれば、その言葉を実感するほどです。

フィオ 「飛行艇乗りの連中ほど気持ちのいい男たちはいないって、
おじいちゃんはいつも言ってたわ。
それは海と空の両方がやつらの心を洗うからだって。

西ヨーロッパともまた違う文化や歴史を有する魅力的な国々は「紅の豚」ファンの人はもちろん、そうでない人にとっても、きっと感動の旅になると思いますよ!

ホテル・アドリアーノのモデルは気軽に行ける!

「紅の豚」ホテル・アドリアーノのジーナ

すでにご紹介の通り、ホテル・アドリアーノのモデルとして「セント・ジョージ島」も気軽に訪れることができます。

それどころかモンテネグロはクロアチアからの「日帰り」で済ませるにはちょっともったいないほどの国。世界遺産の魅力もあり、クロアチアに比べて観光客が少ないため、むしろおすすめしたい穴場です。

都市のせわしなさもなく、年齢を問わずリラックスして旅ができます。

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