コロナ発生から早数年。これまでにピークが過ぎては再拡大の繰り返し…。そんな日々の中でも、たまにはリフレッシュとして、旅行を楽しみたい!そう考える人も多いのではないでしょうか。
この記事では、コロナの時代でも旅をあきらめることなく、感染リスクを減らしながら旅行を楽しむための助けとなる、「キャンセル保険」について解説します。
保険会社の比較方法や、おすすめの会社もご紹介しますので、現在の保険事情をぜひともチェックしてくださいね!尚、「国内旅行傷害保険」「海外旅行傷害保険」については以下に詳しい記事があります。
キャンセル料はなぜ発生するの?
そもそもキャンセル料はなぜ発生するのでしょうか?まずはそのシンプルな疑問にお答えし、仕組みやwithコロナでのキャンセル状況について解説していきます。
キャンセル料が発生する理由
キャンセル料が発生する一番の理由は、飛行機やホテルはキャンセルされた後の再販が難しいためです。これは予約日が近くなればなるほどキャンセル料がアップする理由でもあり、取り消されたのが2週間前と2日前では再び予約になる可能性が異なってきます。
キャンセルされた枠に新規予約が入らなければ、航空会社やホテルにとっては利益にならないばかりか、食材や調理、人員などの分は損失にさえなってしまうことも。
パッケージツアーの場合はこれに加えて、送迎車、バス、ドライバー、ガイド、添乗員、アクティビティ、手配担当の人員などに対する損失が発生する可能性もあります。
こうした事情からキャンセル料が発生してしまうのはやむを得ないことです。ただ、各航空会社・ホテル、シーズンや混雑状況によっても条件・料金に違いがある、という事に注意を。必ず予約前に条件を確認し、納得の上で予約を決めてくださいね!
コロナに感染した時のホテル・飛行機の費用は?
旅行の直前になって発熱、まさか…。
今の時代、そんな状況も十分あり得る話ですよね。ですが「コロナ感染(および感染疑い・濃厚接触)によるキャンセル」は、キャンセル料免除とはならないケースが多いので注意を。
航空便についてはコロナ陽性になったことでキャンセル料を免除とする会社も少なからずあります。ただしLCCや国際線では免除されないケースが増加。国内でも多くのホテルがキャンセル料を徴収していますし、最近ではアクティビティや体験ツアーなどでもしっかりキャンセル料を取るという方針が主流になっています。
考え方として、コロナ禍に旅行を決めたこと・コロナに罹患してしまったこと、これは基本的には旅行者の都合ということになります。まだ出発前なのにお金がかかるというのはちょっと悔しいものですが、すべてのコロナ罹患者がキャンセル料なしということになれば、航空会社もホテルも破綻し兼ねない状況、と考えれば納得できる部分も…。
こうした状況だからこそ、私たち旅行者の側も、無駄なお金を使わないような対策が必要です。これから以下に解説する「キャンセル保険」を活用することは、withコロナの新しい旅におすすめの対策となりますよ!
キャンセル保険の補償と比較
ここでは近年注目度がアップしている「キャンセル保険」について、具体的にご紹介します♪
キャンセル保険とは
旅行の保険といえば、まず「国内旅行傷害保険」「海外旅行傷害保険」の方を思い浮かぶ人も多いと思います。ただしこれらはあくまで「旅行中に生じたトラブル」に対する補償です。
これよりご紹介するキャンセル保険は、それとは別に「旅行前に生じたトラブル」によって、旅行に行けなくなった時に、「発生したキャンセル料をカバー」してくれる保険です。
キャンセル保険は、もともと航空券の高額な取消料を補償する意図でコロナ発生以前から存在していましたが、現在はより需要が高まっています。
というのもコロナに関しては、旅行先でなくとも、旅行の前から感染するリスクはあり、感染した本人だけでなく濃厚接触者であっても旅行は中止せざるを得ません。
冒頭でも触れましたが、その場合でも原則キャンセル料は発生します。キャンセル保険は、この負担を少しでも軽減するために役立つ仕組みですよ。
キャンセル保険の条件と注意点
またコロナだけでなく、様々な理由によるキャンセルを補償してくれますので、加入することで安心感が得られます。たとえば以下のような理由による取り消しが対象内となっていますので、参考までにご覧くださいね。
・本人、同行者の死亡や入院、急な通院 ・親族の入院、急な通院 ・勤務先の業務命令による宿泊をともなう出張 ・気象庁が発表した特別警報 ・旅行当日または前日の第三者の葬儀 ・旅行当日または前日の交通事故 ・利用予定の交通機関の2時間以上の遅延・運休・欠航
特に、小さいお子さんがいる、会社の繁忙期、台風の多い時期など…、状況が変わりやすい場合に加入することで、より一層の安心感につながります。それぞれのニーズに応じてだけでなく、旅行のタイミングや、シーズンも加味して加入を検討できます。
保険料は旅行代金によって変わりますが、短い期間なら数百円~数千円で手軽に申し込める点も魅力ですね。
ただ、コロナに関しては、補償されるのはあくまで感染した場合で、自己判断の旅行中止は対象外などもろもろ条件があります。また航空会社の利用条件、申し込み期限など、細かい部分の条件・規約は必ず加入前に確認を。
会社比較のポイント!
この点は「国内旅行傷害保険」「海外旅行傷害保険」と同様ですが、コロナは感染者が多く、保険会社にとっても未だ扱いの難しい疾病ではあります。
ただコロナ発生からすでに数年が経過し、この時代に旅行をしようと考えた時、「コロナに対応した保険はないか?」と、多くの人が自然に頭の中に浮かぶはずです。にもかかわらず、会社のトップページに「コロナ」の一文字さえ一切出していない、そんなケースもあります。
このため、withコロナの【新しい旅】でおすすめの保険会社を見つける方法はシンプル。補償内容にバラツキはあれど、「Webサイトのトップページで堂々とコロナについて言及している会社」であれば、加入者の不安に応える準備ができている、ということになるでしょう。
厳選!withコロナにおすすめ保険会社
筆者は旅行代理店に勤務していますので、保険会社とは切っても切れない関係にあります。その上で、公平な目ばかりでなく、withコロナの【新しい旅】を前向きに考える保険会社としておすすめをご紹介します!
ただ、ここでおすすめしなかった会社もコロナ禍で大きな変化を求められており、今後体制が変わっていく可能性も十分にあり得ますよ。
おすすめキャンセル保険
Mysurance 【Travelキャンセル保険】楽天代行あり
損保ジャパンの子会社、Mysurance(マイシュアランス)のキャンセル保険です。キャンセルの理由によって、補償割合が100%、50%、30%と変わります。
コロナに感染した場合は30%と割合はあまり大きくないですが、「法令に基づく外出自粛要請に従った場合」も「濃厚接触者となり健康状態の報告を求められた場合」のキャンセルも、補償対象になっている点は強みです。
尚、楽天経由でキャンセル保険を申し込みの場合も、最終的な引受業者はMysuranceです。この場合楽天が代理店という形になっています。
HIS 【HISキャンセルサポート】
こちらも特定のコロナに感染し、入院や通院を要した場合のキャンセルが補償対象です。申し込み後は保険料の返金はできないなど注意点はありますが、70%の補償がありますので心強いです(上限は10万まで)。
ただコロナの外出自粛要請を理由にしたキャンセルなど、条件によって補償対象に含まれない場合があります。どういったケースでのキャンセルに対応してほしいか、状況を想定しつつ保険会社を決定することをおすすめします。
おすすめ国内旅行保険
損保ジャパン&Mysurance 【コロナ安心旅行保険】
シンプルな「キャンセル保険」の枠を超えておすすめしたいのは、上記Mysuranceの「Travel キャンセル保険」に、損保ジャパンの「国内旅行傷害保険」「新型コロナウイルス感染症一時金支払特約」を追加した「コロナ安心旅行保険」です。特約は帰宅後14日以内にコロナと診断された場合一時金が支払われるというもの。
もともと「国内旅行傷害保険」は「疾病」が対象外です。コロナを対象内に含む保険はありません。このプランのすごいところは、3つの保険を組み合わせ、キャンセル保険で「旅行前」を、国内旅行保険で「旅行中」を、特約(オプション)で「旅行後」をカバー、巧みにコロナを補償しているところです。
補償される額は必ずしも多いとは言えませんが、とても良い商品だと感じました。特に旅行費用が高額な場合や、旅行の出発がかなり先になる場合には、とても心強い存在です。
海外旅行保険の仕組みについては以下をご参照くださいね。
おすすめ海外旅行保険
JTB &ジェイアイ傷害火災保険【T@biho】
海外旅行保険では、現段階でもっともおすすめなのはジェイアイ障害火災保険(JTBグループとAIGグループとの合弁会社)の保険商品T@biho(たびほ)。「コロナに対応した海外旅行保険」で、疾病死亡、治療費用、救援費用はもちろん対象となります。
また海外でコロナに感染してしまった時、心配になることのひとつが滞在先ですが、T@bihoでは「医師の指示により発生した隔離施設の宿泊費用」が補償対象。この点についてきちんと補償をしてくれるというのは、withコロナの時代にとても重要です。
さらに特約(オプション)が存在し、「コロナが対象の海外旅行保険」+「キャンセル保険」という形で加入ができます。さすがJTBが関連しているサポート内容ですので、何かと心配ごとの多い久々の海外旅行にはJTBのツアーに参加するのもおすすめ。
クレジットカード付帯保険について
最後に、クレジットカード付帯保険について紹介します。現在キャンセル・プロテクション(保険)が付帯されているのは2社のみで、手厚い補償=年会費がかかる高級カード、という形になります。
手軽に所持できるわけではありませんが、ただ年会費が数万円かかったとしても、考え方次第ではお得です。というのも毎回の旅行で「旅行保険」「キャンセル保険」に入れば、1回ごとに10000円程度はかかってきます。年に数回渡航する場合は決して高額ということはなく、空港ラウンジを利用できるなどむしろメリットが大きいです。
クレジットカード付帯・キャンセルプロテクション
三井住友 TRUST CLUB カード
「キャンセル・プロテクション」が付帯するのは、三井住友トラストクラブの中でもハイステータスのカード。
「プラチナ visaカード」は年会費38500円25歳以上、「ワールドカード」は年会費13200円25歳以上で年収400万円以上がそれぞれ入会の目安。そして最高級の「ワールドエリートカード」はなんと年会費が143000円!高額な反面「ワールドエリートカード」の補償は大変幅広いですので、頻繁に海外へ行き来する場合はサポート力を重宝するでしょう。
尚、もっとも入りやすい「エリートカード」は年会費3300円。キャンセルプロテクションはありませんが、国内旅行傷害保険+海外旅行傷害保険が付帯しますので、その点だけでもおすすめできるカードですよ。
アメリカン・エクスプレス
アメックスはもまた、ゴールドカード以上に海外旅行傷害保険+国内旅行傷害保険+キャンセルプロテクションが付帯されています。トラストカードよりも付帯されているカードの種類は多いです。
ゴールドカードの場合は年会費31900円、プラチナカードで143000円!キャンセルプロテクションのないカードでは月会費1100円。1100円×12カ月=13200円が年会費です。
トラストカードとアメックスは方向性が違っていて、シンプルなカードを求める場合はトラストカード、ワンランク上の旅行スタイルや様々な特典を楽しみたい場合はアメックスをおすすめします。
尚、withコロナの旅のカード情報やおすすめのクレジットカードは以下をご参照ください!「国内旅行傷害保険」&「海外旅行傷害保険」が両方付帯されるカードを厳選してご紹介しています。
まとめ withコロナの旅行に保険は必須!
いかがでしたでしょうか。【新しい旅】のスタイルに必要な情報として「キャンセル保険」について紹介しました。
保険は、今後重要なキーとなる存在です。
コロナ以前はどんな保険にも非加入というスタイルで旅行する人も多かったですが、これからは国内旅行・海外旅行ともに保険の加入が重視されるのではないでしょうか。費用面では少し負担が増えますが、国内や短期旅行であれば決して高額なわけではありません。
キャンセル・プロテクションの付帯するカードもご紹介しましたが、頻繁に旅行できるのでなければ、所持は難しいということが多いと思います。こうしたカードでなければ、やはり個別で「キャンセル保険」に加入するのが安心・確実です。
withコロナの旅行こそ、あまり構えずに予約し「ダメならリトライ」が気軽に出来れば、みんな幸せですよね。そのためにも「キャンセル保険」はぜひとも活用しましょう!
少しでも安全、安心にこのwithコロナ時代の旅を楽しみましょう♪
状況は目まぐるしく変化していますので、ここで取り上げなかった他の保険会社も、ぜひチェックしてみてくださいね。
以上、参考になれば幸いです。
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